2021年度からの年会費改定のお知らせ

 平素は本会の活動にご理解とご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。 
 この度、2020年10月1日開催の理事会および10月11日開催の総会の審議を経て、2021年度から、正会員の年会費を3,000円に改定することとなりましたのでお知らせいたします。 
 NPO法人としての本学会の設立以来、私をはじめとする発起人、およびその後の運営に当たってきた学会役員は、本会の運営に際して、清貧に甘んじても、がん口腔支持療法の分野の活性化に向けてのプラットフォームを確立したく、努力して参りました。広くあまねく多くの方に会員になって頂きたく、会費の金額が障壁とならないよう、入会金は1,000円、年会費も1,000円の設定で、これで行える範囲でのことからまず始めよう、と設立いたしました。学会の活動が6年目を迎えている現在、正会員数は221名(2020年11月21日現在)となり、順調にその基盤づくりが進み、さらに成長、発展を目指す時期になっていると考えております。 
 毎年度の学術大会は、会員の皆様の多大なご理解とご協力により、年を経るごとに盛況となり、活発な演題発表、講演等による情報交換の場になっています。国内外におけるがん口腔支持療法に関する関係団体及び諸学会との協力、連携も活発化しており、ISOOとは正式なパートナーシップ関係となりました。本会の会員が国際的な潮流で作成されているガイドラインの策定に参加し、日本語版の翻訳を公表したり、患者パンフレット等の日本語版の作成を行ったりするなど、精力的な活動を展開しています。MASCC/ISOOからは一目置かれる団体へと成長しています。また、日本がんサポーティブケア学会と共同で、がん治療に伴う粘膜障害マネジメントの手引きを発刊しました。さらに、現在、日本造血細胞移植学会とともに、造血細胞移植患者の口腔内の管理指針を策定中です。 
 以上のように、学会規模が大きくなり、活性化する中、設立当初のように役員のボランティアのみによる運営では立ち行かない状況となっています。会員情報、すなわち個人情報の管理については厳重に行う必要があり、2018年度に会員管理システムを有する専門の会社への外部委託を開始しました。また、事務作業が膨大となっており、事務補助についても外部委託を開始しています。学会の維持にあたって必要な業務が増えていることは、学会が成長し、活発になっている証ですが、今後も持続可能な運営を行うため、2021 年度から正会員の年会費を適切な額に増額することが必要であり、理事会および総会における審議の結果、2021年度から、正会員の年会費を3,000円に改定することとなりました。会員資格の維持にあたって障壁となりにくい金額で、かつ、賛助会員、あるいは寄付者への説明責任を果たし得る額であると考えます。持続可能な運営に際して、必要な改定です。 
 安定した運営により、会員の皆様とともに、がん口腔支持療法に関する学術大会、臨床研修会、市民公開講座等の開催、広報活動そして情報提供等を行うことで、もって医療の質の向上に貢献し、患者さんの生活の質の向上に寄与したいと考えております。より充実した活動を展開し、会員の皆様にがん口腔支持療法の分野の活性化に向けてのプラットフォームを提供できますよう、一層邁進してまいります。 
 ご理解いただきますとともに、今後ともご理解とご協力を賜りたく、何卒よろしくお願い申し上げます。

2020年11月21日          
特定非営利活動法人日本がん口腔支持療法学会
第3期理事長 曽我 賢彦