大会長挨拶


 この度、日本がん口腔支持療法学会 第5回学術大会が、2019年11月30日(土)・12月1日(日)東京築地の国立がん研究センターの新研究棟にて開催することが決定いたしました。今回の学術大会は、国立がん研究センター中央病院、国立がん研究センター東病院、がん研究会有明病院という、関東圏のがん治療における 3つのhigh volume center合同での開催になります。

 わが国において、がんは国民の生命と健康にとって重要な問題の一つです。その中で、がんそのものによる、あるいはがん治療に伴う様々な心身の苦痛に対しそれを予防・軽減しようと努めるがん支持医療や緩和医療は、今やがん治療に必須のものと認識されており、がん患者の口腔に関する様々な困りごとに対する支援としての「がん口腔支持医療」に関しても、その認知は医療者だけでなく一般の方々にも少しづつ広がってきており、「特別なこと」ではなくなりつつあると感じでおります。

 本学術大会は、メインテーマを「がん口腔支持医療で大切なこと」といたしました。様々な口腔関連有害事象に対して、適切なタイミングで適切な支援を提供するためには、納得できるエビデンスが必須であると同時に、患者の気持ちに寄り添った、個別化された対応も大事だと思います。どちらにも傾倒しすぎない、バランスのとれた口腔への介入のために、今一度がん口腔支持医療を提供するために大切なことは何か、参加者の皆さまとともに考える時間を共有できればと思っております。

 今回の会場は、東京築地です。今まで開催された当学会の学術大会では、最も交通の便の良い場所での開催となります。もちろん築地の場外市場も健在で、学びの後も充実した時間を過ごせることを保証いたします。皆様の奮ってのご参加を心よりお待ち申し上げます

大会長 
 上野 尚雄 (国立がん研究センター中央病院 歯科医長)
 冨塚 健  (がん研究会有明病院 歯科部長)
 小西 哲仁 (国立がん研究センター 歯科)